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理事長のあいさつ

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公益財団法人 岡山県臓器バンク
理事長 折田薫三
   東日本大震災で一段と冷え込んだ厳しい財政状況の下、当バンクは新制度・公益法人への移行を目指して本格的に動いていますが、ひとえに県民の皆さまのご理解とご支援の賜物と深謝しています。
 昨年7月17日より実施された改正臓器移植法により、15歳未満の人からも脳死判定・臓器移植が可能となり、18歳未満者から提供された心臓は18歳未満の待機患者に優先移植されることになりました。これを受けて、今年4月13日、少年から少年へ文字通り心臓による命のリレーが国内で初めて施行されました。
 岡山県(津山市)でも2月5日に改正臓器移植法施行後初の脳死下のご提供があり、心臓、肝臓、膵臓・腎臓(同時移植)、腎臓がそれぞれ4人の患者に移植されています。関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。
 法改正後9ヶ月間で40余例の脳死下での臓器提供があり、法改正前の4倍に増加しています。しかし心停止後の腎提供数は法改正前に比べてむしろ減少傾向にあり、脳死下ドナー数と合わせたドナーの絶対数は法改正後、微増にとどまっています。
 脳死ドナーの内大半を占める40例
が本人の書面による意思表示はなくご家族のご承諾によっています。臓器提供の意思不明な脳死患者からの臓器提供はご家族と医療現場の皆さまの精神的ご負担がいか程大きなものか、ましてや少年・少女、幼児からのご提供は想像をこえるものがあります。以上のようなことから、家庭内で臓器移植を折りに触れ話題にしていただければ、それとなく家族各員の臓器提供に対する意思が共有されることになります。
 
脳死ドナーに隠れて心停止後の腎臓のご提供がやや等閑視されているやにみえますが、腎移植を希望されている患者は全国で1万2000名、岡山県で170名に上ります。心停止後のご提供にもご理解を深めていただければと存じています。
 ご承知のように岡山県では心停止後の腎臓移植は30余年前から始まり、脳死下臓器移植も肺、肝臓、腎臓で行われ、心臓についても準備が完了している日本でもまれな移植医療先進県です。臓器提供でも先進県でありたく念じています。
皆さまにはこれまで以上に移植医療に関心をお寄せいただき、意思表示を記入したドナーカード、あるいは運転免許証、健康保険証などを常時携帯願えればと存じます。私共はバンクの使命である移植医療の普及・啓発にさらに専念いたします。より一層のご支援、ご鞭撻をお願いいたします。




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